1888年、ジョージ・サフォード・パーカーが米国ウィスコンシン州ジェーンズヴィルで創業した。「優れたペンを作り上げること」を唯一の望みとし、初の特許モデル「ラッキー・カーブ・ペン」で、当時の万年筆の恒常的な問題だったインク漏れを解決して高い評価を得た。以後、20世紀を通じて筆記具の代表的ブランドであり続けている。
| 創業 | 1888年 |
|---|---|
| 創業者 | ジョージ・サフォード・パーカー |
| 創業地 | 米国ウィスコンシン州ジェーンズヴィル |
| 初の特許モデル | ラッキー・カーブ・ペン(インク漏れを解決) |
| 矢羽クリップ | 1933年登場、1957年に正式エンブレム化 |
| パーカー51 | 1941年発売。20世紀最高のペンの1つと称される |
| デュオフォールド発売 | 1921年 |
| ラッキー・カーブ | 公式タイムラインでは1894年。技術的中核の特許はUS606,231(1897年出願・1898年登録) |
大胆かつ高価なペンとして発売され、「ビッグレッド」の愛称で知られる。黒一辺倒だった当時の万年筆に鮮やかな色彩を持ち込み、意匠面で市場を大きく動かした。現在も同名のシリーズが上位ラインとして継続している。
1941年発売。ペン先の大部分をフードで覆う独特の形状で、速乾インクとの組み合わせを前提に設計された。20世紀の最高のペンの1つと称賛され、後年の復刻も行われている。
1933年から登場したクリップ意匠で、先駆者的な姿勢を象徴するものとされる。1957年にブランドの正式なエンブレムとなり、現在も同社製品を識別する目印になっている。
パーカーの初期の看板技術「ラッキー・カーブ」が何をしていたのかは、特許原文から読み取れる。米国特許US606,231(発明者George S. Parker、1897年出願・1898年登録)は、インク供給管の内側先端を軸の内壁にほぼ接触するまで湾曲させ、毛細管現象と重力を利用してインクを安定供給する構造を記している。狙いは<strong>ペンを逆さにしたときにノズルの外側へインクが漏れ出す問題</strong>の解決だった。当時これは「a quite common defect」(ごくありふれた欠陥)と表現されている。<br>なお公式タイムラインはラッキー・カーブの発明を1894年としており、上記の特許年とは3〜4年のずれがある。実用化までに複数の特許が関わっていた可能性が高い。
このサイトに収録しているモデルの発売年と生産終了年。出典が見つからないものは「未確認」、出典どうしが食い違うものは両方を載せている。
| モデル | 発売 | 生産終了 | 補足・出典 |
|---|---|---|---|
| Vacumatic | 出典により異なる(1932年/1933年) | 1948年(米国)。カナダは1953年まで | ヴィンテージペン専門店は1933年、英語版Wikipediaは1932年とする。モデルページでは、1932年は「Golden Arrow」としての試験販売としている 専門店・百科事典:vintagepens.com、Wikipedia(英語) |
| 51 | 1941年(初代) | 初代は1972年。2021年に再発売(現行) | 収録しているのは現行の再発売版 公式・百科事典:Parker公式ニュース「Parker 51」、Wikipedia(英語) |
| 21 | 1948年 | 1965年 | 研究サイト:parkercollector.com |
| ジョッター | 1954年(ジョッターの登場)。万年筆版は未確認 | 現行 | 公式:Parker公式 沿革 |
| 61 | 1956年9月 | 1983年 | 最後まで残った金無垢のプレジデンシャル(9金・14金)が1983年に生産終了 研究サイト:parkercollector.com |
| 45 | 1960年 | 2008年までに | 2007年のParkerのカタログにはまだ載っており、2008年には生産終了していた 研究サイト:parkercollector.com |
| VP | 1962年 | 1964年 | 弱い出典:PM Pens(個人ブログ) |
| 75 | 1963年 | 1994年 | 1963年末に正式発売。モデルページの「1960〜80年代に展開」より後まで生産された 研究サイト・専門店:parker75.com、vintagepens.com |
| ベクター | 出典により異なる(1981年/1984年/1985年/1986年) | 未確認 | 英語版Wikipediaでは、1981年に前身の「RB1」、1984年に万年筆版の「FP1」が加わり、1986年に「Vector Standard」へ改称。1985年とするまとめ記事もある 百科事典・弱い出典:Wikipedia(英語)、PenVibe |
| デュオフォールド | 1987年(現行ライン) | 現行 | 英語版Wikipediaは、創業100周年の1988年に発売としている。初代デュオフォールドは1921年 研究サイト・百科事典・公式:parkercollector.com、Wikipedia(英語)、Parker公式 プレスリリース |
| Insignia | 1991年 | 2008年 | モデルページの記載(コレクター系サイトによる)。今回の調査で示された出典ページは、確認時点で見つからなかった |
| ソネット | 1993年 | 現行 | Parker公式の沿革に「1993年に最初のバージョンが登場」 公式・専門店:Parker公式 沿革、Penhome |
| Frontier | 1996年 | 出典により異なる(2010年末/2012年) | 米国・英国での生産終了の年。その後もインドでライセンス生産された 弱い出典:個人ブログ、Fountain Pen Network |
| Reflex | 2000年 | 2007年 | 専門メディア:Unsharpen |
| IM | 2006年 | 現行 | 2004年のVector XL・Vector 3-in-1を、2006年に「I.M.」(英国では「Profile」)としてまとめ、2009年に大幅なリデザイン。モデルページの「2009年」はリデザインの年にあたる 研究サイト:parkercollector.com |
| プリミエ | 2009年 | 未確認 | 米国の筆記具店のブログ1件のみで、ほかの資料での裏付けはない 専門店:Goldspot |
| Latitude | 未確認 | 2010年8月以前 | 2010年8月のフォーラム投稿で、すでに生産終了とされている 弱い出典:Fountain Pen Network |
| インジェニュイティ | 2011年 | 未確認 | 「5th Technology」の筆記具として発売 専門店・専門メディア:Pen Boutique ブログ(2011-10)、GearDiary(2011-12-15) |
| アーバン | 未確認 | 現行 | 2007年とするまとめ記事が1件あるが、ほかの資料で裏付けが取れない 弱い出典:PenVibe |
日本の正規代理店・公式ストア・主な取扱店。代理店や取扱店は変わることがあるため、購入前に各店の最新情報を確認してください。
| 種別 | 名称 | 内容・出典 |
|---|---|---|
| 日本公式サイト | パーカー日本公式ブランドサイト | 製品紹介、販売店舗の案内、保証とサポート。運営会社名の記載はない 公式:parker-japan.jp |
| 主な取扱店(百貨店) | 大丸・松坂屋・三越・伊勢丹・高島屋・そごう・阪急 ほか | 日本公式サイトの販売店舗ページに掲載 公式:パーカー日本公式 販売店舗 |
| 主な取扱店(文具店・書店) | 伊東屋・ナガサワ文具センター・丸善・ジュンク堂書店・蔦屋書店・紀伊國屋書店・有隣堂・ロフト・ハンズ ほか | 同じく販売店舗ページに掲載。伊東屋は自社サイトにパーカーの特集ページがある 公式・専門店:パーカー日本公式 販売店舗、伊東屋 PARKER |
| オンライン | PARKER OFFICIAL SHOP(楽天市場)・Amazon | 販売店舗ページにオンラインの販売先として掲載 公式:パーカー日本公式 販売店舗 |
日本の輸入元をパーカー側で明記した資料は見つからなかった。株式会社酒井(大阪)は、自社サイトで1960年からパーカーの代理店と記載している(https://sakai-grp.jp/)。
「パーカー」の名前を冠した通販サイトの中には、運営会社を確認できないものがある。ここでは日本公式サイトの販売店舗ページに載っている販売先だけを挙げた。
PARKER(パーカー)の万年筆を、国内の通販サイトの検索結果で確認できます。
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