元・保険外交員のルイス・エドソン・ウォーターマンが、1883年に世界で初めて毛細管現象を応用した万年筆を作り上げた。契約書に使ったペンのインク漏れが原因で大口契約を失った悔しさが開発の動機だったと伝えられる。毛細管現象を用いたペン芯はその後の万年筆の常識となり、同社は「万年筆の祖」と呼ばれる。現在はフランスに拠点を置き、「ライティング・ジュエリー」を掲げている。
| 万年筆の考案 | 1883年 |
|---|---|
| 創業者 | ルイス・エドソン・ウォーターマン(元・保険外交員) |
| 開発の動機 | ペンのインク漏れで大口契約を失った経験 |
| 世界初の功績 | 毛細管現象を応用した万年筆「ザ・レギュラー」 |
| その後の発明 | クリップ付きキャップ、カートリッジインク |
| 現在の拠点 | フランス・パリ |
| 万年筆の特許 | 1883年9月18日出願・1884年2月12日登録(US293,545) |
| 法人設立 | 1884年、Ideal Pen Companyとしてニューヨークで |
| 現社名への改称 | 1888年(L.E. Waterman Company) |
| フランス法人 | 1926年、Jules FagardがJIF-Watermanを創設 |
世界初の毛細管現象を応用した万年筆「ザ・レギュラー」を完成させた。インクを重力任せに流すのではなく、細い溝を通じて安定供給する仕組みで、それまで万年筆の最大の欠点だったインク漏れと供給不安定を解決した。この方式は業界標準となり、現在のあらゆる万年筆のペン芯に受け継がれている。
毛細管現象のあとも、クリップ付きのキャップやカートリッジインクなど、現在の万年筆の基礎となる機構を次々に発明した。個々のモデルよりも、業界全体の標準を作った点にこのブランドの歴史的な位置づけがある。
創業は米国だが、現在はフランスを拠点とし、洗練されたデザイン性を前面に出したブランドとして展開している。実用機構の発明者としての出自と、装飾性を重んじる現在の立ち位置が併存している点が特徴。
ウォーターマンの起点としてよく挙がる1883年は、<strong>会社の設立年ではなく特許の出願年</strong>である。実際には3段階に分かれる。<br>ルイス・エドソン・ウォーターマンが万年筆のインク供給機構を出願したのが1883年9月18日(1884年2月12日登録、米国特許US293,545)。全米発明家殿堂の記録によれば、法人を設立したのはその翌年の1884年で、当初の社名は「アイディアル・ペン・カンパニー(Ideal Pen Company)」だった。現在の社名へ改称されたのはさらに4年後の1888年である。
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