1919年(大正8年)、創立者・中田俊一が万年筆事業に着手して創業した。1924年(大正13年)に東京・上野で中屋製作所を創立し、1928年(昭和3年)に「プラチナ萬年筆」の商標を登録している。国産三大メーカーの一角で、機構面での先進的な取り組みによって日本の万年筆を牽引してきた。
| 創業 | 1919年(大正8年) |
|---|---|
| 創立者 | 中田俊一 |
| 中屋製作所の創立 | 1924年(大正13年)、東京・上野 |
| 商標登録 | 1928年(昭和3年)「プラチナ萬年筆」 |
| 代表的な独自技術 | スリップシール機構(二重キャップによる高密閉) |
| 基幹シリーズ | #3776(1978年発売/2011年にセンチュリーへ刷新) |
| スリップシールの気密性能 | 従来 約2年間/#3776センチュリーVer.2.0(2026年2月発売予定)は約3年間 |
| 搭載シリーズ | #3776センチュリーのほかPROCYONにも搭載(公式確認) |
| 中屋万年筆との関係 | 1999年に当時の社長 中田俊也氏が同社職人とともに設立。中屋のニブは全てプラチナ製14金 |
特殊なねじ込み式の二重キャップ構造で、内側のインナーキャップがペン先部分を密閉し、本体と一緒に回転することで密閉度をさらに高める仕組み。長期間放置してもインクが乾かないという、万年筆の長年の弱点に正面から答えた機構であり、同社を代表する技術になっている。インクの吹き出し問題の解決にもつながっている。
1978年、ヘビーライター向けとして「#3776」が発売された。名称は富士山の標高3,776mに由来する。2011年に「#3776 センチュリー」としてシリーズが刷新され、スリップシール機構を搭載した。現在も同社の中核を担うシリーズで、蒔絵・金沢箔などの意匠モデルも展開される。
数百円のプレピー・プレジールから、最上位の出雲・美巧といった漆や木軸のモデルまで幅広く展開する。入門者が最初に手にする1本と、長く使う1本の双方を同一ブランド内で用意している点が特徴。
販売店表記でよく見る「2年間」という数字は、メーカー自身の公表値と一致する。プラチナ万年筆の公式プレスリリースPDFは、2026年2月発売予定の「#3776センチュリーVer.2.0」について「気密性能が、従来の約2年間から約3年間に期間を延ばすことに成功しました」と記している。すなわち従来機構が<strong>約2年</strong>、新型が<strong>約3年</strong>である。ただしこれはキャップを締めて横置きにした試験条件での数値である点に注意。<br>また搭載範囲については、公式のPROCYONブランドページに「当社万年筆の代表モデル『#3776センチュリー』の特徴である『スリップシール機構』を『PROCYON』にも搭載しました」と明記されており、#3776センチュリー専用の機構ではないことが確認できる。
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